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1月8日付 よみうり寸評

 「白鵬時代」の到来――。昨年、63連勝を記録した横綱・白鵬の力強い相撲を見て、多くの人がそう感じたことだろう。ただ、「はくほう時代」の響きに別の思いを抱かれる年配のファンもいるに違いない◆昭和30年代後半から40年代前半にかけて、横綱の大鵬と柏戸が競い合った「柏鵬時代」である。優勝回数こそ、大鵬32回、柏戸5回と差が開いたが、対戦成績は大鵬21勝、柏戸16勝だった◆両雄の初顔合わせは、昭和35年(1960年)初場所。新入幕ながら初日から11連勝と快進撃の大鵬を、小結の柏戸が下手出し投げで下した。後に二人は横綱に同時昇進する◆今の相撲界で、孤高の横綱のライバルは残念ながら見当たらない◆「この地位はつくづく大変。気持ちを分かり合える新横綱が誕生してほしい」。白鵬は最近、そんな言葉を漏らしている◆あすから始まる大相撲初場所。白鵬時代が盤石となるのもいい。が、横綱を脅かす若手力士が現れ、51年前のように、両雄並び立つ新時代の幕開けとなれば、なおいい。

2011年1月8日14時17分  読売新聞)
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