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12月15日付 よみうり寸評

 〈一兵卒〉――小沢一郎氏は自らをこう呼ぶのがお好きらしい。が、この呼称そろそろやめた方がいい。今は無役でも、元代表、元幹事長で民主党きっての実力者を兵卒とはだれもが思わない◆氏は「一兵卒ではあるが党のために全力で頑張る」と言うが、こんなに尊大な一兵卒はなかろう。党幹部は扱いに手を焼く◆〈制御不能の「一兵卒」〉――産経紙はこんな見出しをつけた。事実、役員会で国会招致問題の解決を一任された岡田幹事長でも氏にはおいそれとは会えない。およそ一兵卒らしくはない◆この一兵卒には取り巻きが多い。取り巻きの側の解釈によれば、岡田幹事長への「一任」は小沢氏と話し合うことの一任だなど、「一任」の意味まで奇っ怪な玉虫色になっている◆菅首相は「一任は一任」と幹事長を支え、小沢氏が政倫審出席を拒否するなら、議決へと決めたようだ。が、仮免を終えたばかりの首相、きちんと裁ききれるか◆仮に招致を議決しても氏の拒否は続くかも。そこが制御不能の力関係の特質だ。

2010年12月15日13時53分  読売新聞)
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