HTTP/1.1 200 OK Connection: close Date: Thu, 02 Dec 2010 02:10:05 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Age: 0 東京新聞:お釈迦(しゃか)さまの時代から、既成の権力が新興勢力を引き…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

筆洗

2010年12月2日

 お釈迦(しゃか)さまの時代から、既成の権力が新興勢力を引きずり降ろす有力な手段は、女性スキャンダルだった。事実なのか、でっち上げなのか、現段階で軽々に判断できないが、微妙なタイミングでの国際手配ではある▼米国務省の外交公電二十五万点の公開を始めた内部告発サイト「ウィキリークス」創設者のジュリアン・アサンジ氏が国際刑事警察機構(ICPO)から、女性暴行などの容疑で国際手配を受けた▼スウェーデンの裁判所が逮捕状を出し、ICPOに手配を要請していたが、アサンジ氏は一貫して否定し、「米国政府による攻撃キャンペーンだ」と反論している▼「外交の9・11テロ」(イタリア外相)との批判が大げさではないほど衝撃が広がっている公電の暴露。情報提供を持ち掛けられた欧米メディアの中では、対応が分かれた▼十分に情報を吟味したうえで掲載した新聞社と、条件を付けられたために見送った社があった。インターネット全盛時代に突然、現れたモンスターとどう付き合うのか、欧米のメディアが試行錯誤していることがうかがえる▼日本関係でも、米政府が武器輸出三原則の見直しを期待していたことが明らかになった。「真の民主主義とより良い統治のため」とアサンジ氏は語っている。知る権利を実現する正義のメディアなのか。きちんと評価をするにはもう少し時間がほしい。

 

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