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11月26日付 よみうり寸評

 「何とむごたらしい。二度と起こらないようにしなくては」――韓国・延坪島(ヨンピョンド)を視察中だった金泰栄(キムテヨン)・韓国国防相がこう言った◆25日、同島で本紙記者にそう答えた国防相はその夜、辞任した。北朝鮮の激しい砲撃に粉砕された商店が並び、焦げ臭い空気が鼻を突く路地に立てば、だれもが「二度と…」と思うだろう◆が、1950年6月に勃発(ぼっぱつ)した朝鮮戦争を思えば、朝鮮半島の人々は、あのときも身にしみて「二度と…」と思い休戦に入ったのではなかったのか。休戦協定調印は開戦から3年後だ◆あの戦火を体験した世代は今、最も若くて57歳。今回の暴挙を仕掛けた北朝鮮の金王朝は3代目の世襲を迎えようとしている◆韓国紙、中央日報によれば、北の金正日(キムジョンイル)総書記と三男金正恩(キムジョンウン)の父子が今回の砲撃の2日前に延坪島対岸の砲兵大隊を視察していた。戦火のむごたらしさを知らぬ若い後継者が勇み立つのが怖い◆〈石臼も底の抜ける日あり〉は永久に変わらないものはないという朝鮮のことわざだが、北はいつ変わる?

2010年11月26日13時46分  読売新聞)
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