
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37809 Content-Type: text/html ETag: "15c1fe-1704-ce225240" Expires: Thu, 25 Nov 2010 02:21:41 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 25 Nov 2010 02:21:41 GMT Connection: close
![]() NATO新戦略 ロシアとの信頼構築が課題だ(11月25日付・読売社説)グルジア紛争をめぐる米露関係の険悪化で「新冷戦」と騒がれた2年前とは様変わりである。 北大西洋条約機構(NATO)はリスボンで開いた首脳会議で、欧州全域を守るミサイル防衛(MD)網を今後10年かけて築き、そこに長年の仮想敵だったロシアの参加を促すことを決めた。 今回採択した「新戦略概念」の柱とも言えるもので、ロシアも協議に応じるという。 冷戦終結で敵が消滅し、存在意義を問われ続けたNATOが、約20年かけてたどり着いた結論である。ラスムセン事務総長は「カナダ西部から(東回りに)ロシア極東までが単一の屋根で覆われる」と意義を強調した。 冷戦時代の西側軍事同盟が、かつての敵の盟主にまで安全保障の傘を広げるのは、時代の変化を考えれば自然なのかもしれない。 単一のMD網構築には、現実的な打算も働いている。 欧州全域を覆うMD網は、西欧諸国が独自に運用するミサイル探知システムなどを、米国が東欧に展開するMDに順次統合して構築される。緊縮財政を迫られている西欧諸国には、将来のコスト負担を減らせるという利点がある。 しかし、ロシアの参加については相互不信という障壁が残る。 NATOは、MDをイランのミサイル攻撃などに対応するものと説明した。だが、ロシア軍部などは、ロシアの戦力をそぐのが真の狙いではないかと疑っている。 NATO内でも、旧ソ連の支配を受けた国々には、ロシアに対する忌避感がまだ根強い。 MD協力の行方を占う上で注目されるのは、アフガニスタンの対テロ戦争におけるNATOとロシアの協調だろう。 首脳会議では、NATO指揮下でアフガンに展開している米軍主体の国際部隊について、その治安権限を2014年末までにアフガン側に全面移譲すると宣言した。ロシアもそれに向けて、アフガン部隊の育成や物資・人員の輸送への協力を拡大すると約束した。 アフガンを舞台に双方の協力が進めば、MD協力の前提となる信頼醸成につながる。 ユーラシア大陸の西側では、冷戦終結の果実が実りつつある。 だが、冷戦構造が残る大陸の東端では、北朝鮮が韓国の (2010年11月25日01時15分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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