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11月22日付 よみうり寸評

 〈好事魔多し〉。大臣就任祝いの場でとくとくとしゃべったことが〈口は(わざわい)のもと〉になった。柳田稔法相の軽率な発言のこと◆「個別の事案についてはお答えを差し控えます」「法と証拠に基づいて適切にやっております」――「法相はいい。この二つを覚えていればいいのだから。わからなかったら、これを言う」◆「ちょっと茶化したかな」と釈明したが、後の祭り。辞任への展開も仕方ない。辞任か罷免がなければ、野党は参院に問責、衆院に不信任決議案を出す構えだった◆昨日まで法相は続投と言っていたが、その際、法務省の刑事局長に、もっと踏み込んだ答弁を検討するよう指示したと述べた。これもおかしな発言だ◆政治主導はどうした? 役所の振り付けどおりの大臣と告白したようなもので資質を疑う。言動、資質に疑いを持たれては、大臣の職務などやってはいけない◆裁判官は〈公正〉であると同時に〈公正らしさ〉まで求められる。法相はそれに準じる立場だが、まるでその大臣らしさがなかった。

2010年11月22日13時47分  読売新聞)
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