HTTP/1.1 200 OK Date: Tue, 23 Nov 2010 22:12:53 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:<本音を読み取る><心理を見抜く>。そんなキャッチコピーで…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

筆洗

2010年11月23日

 <本音を読み取る><心理を見抜く>。そんなキャッチコピーで売り出されている本が結構ある。それだけ、世の中には本音を隠して生きている人が多いということなのか▼きのう更迭された柳田稔前法相は、本音をあけすけにする珍しい政治家だった。自民党の法相も柳田さんと同じ答弁をしたが身内の会合で本音を漏らしたことで、「国会軽視」の烙印(らくいん)を押されたのである▼続投宣言から一夜にしての辞任劇。政局を左右する重大局面で、失言閣僚のクビを野党に差し出すのは自民党時代と同じ儀式だ。いまの民主党には、失言した大臣をかばえる余裕はなかった▼「何でおれなの。皆さんもそう思っているでしょうが、一番理解できなかったのは私です」。菅直人首相から、法相での入閣を知らされた時の心境を柳田さんは後援会の会合でそう語った▼政治記者の間でも、鳩山邦夫元法相に似てるという程度の印象しかなかった人のようだ。労組出身で法務行政の素人をなぜ起用したのか。首相の任命責任は重大である▼菅改造内閣の発足からまだ二カ月。法相辞任でも内閣は「負の連鎖」から抜け出せない。振り返れば、党代表選で試合が終われば敵味方の区別はないと「ノーサイド」を宣言しながら、組閣や党人事で露骨な「小沢系外し」に動いたことが連鎖の原点と思える。菅政権もノーサイドが近い予感が…。

 

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