
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37757 Content-Type: text/html ETag: "104894-16df-97754f40" Expires: Tue, 23 Nov 2010 02:21:39 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 23 Nov 2010 02:21:39 GMT Connection: close
![]() 北朝鮮核開発 ウラン濃縮の意図を見極めよ(11月23日付・読売社説)またしても北朝鮮による危険な挑発行為だ。 北朝鮮が、ウラン濃縮施設を、米国の核専門家たちに公開した。高濃縮ウランを使う核兵器の獲得につながり得る、新たな核開発計画の一端をのぞかせた形だ。 すでに、プルトニウム利用の核実験を2回強行した北朝鮮が、今回、なぜウラン濃縮活動を米専門家にわざわざ見せたのか。 日本はじめ関係国は、その意図を慎重に見極めるとともに、核開発を阻止するために実効性ある措置を早急に講じる必要がある。 北朝鮮の寧辺で、問題のウラン濃縮施設を視認したのは、米国立ロスアラモス研究所の元所長、ヘッカー博士一行だ。 博士が驚いたのは、事前の推測を超える規模と技術水準だ。施設は最新式で、北朝鮮側は「2000基の遠心分離器が稼働中」と説明したという。 2度にわたる核実験強行で、国連安全保障理事会は北朝鮮に対し経済制裁を科している。新たな核施設建設は明白な決議違反だ。制裁は効かなかったことになる。 制裁態勢を見直し、厳格に実施しなければならない。技術移転や部品調達では、パキスタン、イラン、中国との関連が指摘されてきた。実態究明も進めるべきだ。 濃縮施設の目的は、付近で建設中の原子力発電用の軽水炉で燃料として使う、低濃縮ウランを作るため、とされる。問題は、これが核兵器用の高濃縮ウランの生産へ容易に転換できる点にある。 北朝鮮が電力生産のための「平和利用」を すでに、高濃縮ウラン生産を目的とする秘密の施設を稼働させた可能性も排除できない。もともと原子炉と違って、濃縮施設は地下に建設可能なだけに、すべてを探知することはきわめて困難だ。 北朝鮮が今後、核兵器の増強や核拡散の構えを見せてくるのであれば、日米韓は、連携を一層強化し、これを断固阻止する姿勢で抑止すべきである。 一方で、北朝鮮には、核廃棄への行動を取らせる必要がある。 北朝鮮はその見返りに、エネルギー提供を求めてくるのか――。日米中韓露は、食い逃げされた過去の教訓を生かしつつ、2年近く中断したままの6か国協議の再開も視野に、北朝鮮と交渉する道を真剣に探らなければならない。 (2010年11月23日01時17分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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