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11月20日付 よみうり寸評

 大相撲九州場所はきょうが7日目。横綱の白鵬が勝ち続けていれば、双葉山が持つ連勝記録の69に並ぶ歴史的な日になるはずだった◆〈双葉山関は勝ちに行く相撲は取らない〉。ビデオで双葉山の取組を繰り返し見たという白鵬は、最近出版した自著「相撲よ!」(角川書店)で、こう書いている◆気負いがほとんど感じられず、適度に力が抜けている。それが白鵬の双葉山評。自らの取り口と重ね合わせ、〈勝つためだけの相撲をとると、どうしても相撲が荒れる〉とも記している◆稀勢の里に寄り切られ、積み上げてきた連勝が63で途切れたのは、今場所2日目。敗れた後、「勝ちに行ってしまった」と語った。目指す双葉山の境地には達していないと感じたのだろうか◆まだ25歳。双葉山に追いつく時間は十分にある。〈私の前には、これを越えてみろといわんばかりに、次から次へと「試練」という名の山が現れた〉◆双葉山という頂への歩みが、これからも続く。その挑戦を相撲ファンは温かい目で見守っている。

2010年11月20日13時42分  読売新聞)
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