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【コラム】

筆洗

2010年11月21日

 柳の下にどじょうが何匹もいるはずもない。回を重ねるほど政治的パフォーマンスの限界が見えてきたのが、政権交代の象徴になった事業仕分けだ▼第三弾の後半戦は、民主党政権自身が予算要求した事業の再点検。各省庁の政務三役と仕分け人の政治家同士が激突、判定に不満な三役は怒りをぶちまけた▼早くも政務三役が「族議員」化したとの見方もできれば、閣議決定された政策に盛り込まれた事業まで「廃止」判定する法的権限が仕分け人にあるのかとの疑問もある。政権内で判断が割れる混乱ぶりには戸惑うしかない▼結局、財源捻出(ねんしゅつ)の効果も限定的だった。それでも政権自身が予算査定の経過を公にした意義は大きい。無駄を指摘されながら看板を掛け替えて、事実上同じ予算を平然と出す官僚の狡猾(こうかつ)さもさらけ出した。民主党らしさとはこうしたオープンな姿勢だろう▼ところが、最近は何か変だ。自衛隊基地の航空祭で、「民主党政権は早くつぶれてほしい」と批判した民間の後援団体会長に防衛相が激怒。政権を批判する部外者は行事に呼ぶな、と言わんばかりの通達を出した▼中国漁船衝突ビデオの流出に絡む国家公務員の守秘義務違反の罰則強化、国会の写真撮影に規制を設けようという動きもある。内向き思考は政権運営の余裕のなさの裏返しだ。らしさを取り戻すかどうかで、政権の未来が占える。

 

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