
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37688 Content-Type: text/html ETag: "15cea4-16d5-367bd600" Expires: Fri, 19 Nov 2010 20:21:23 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 19 Nov 2010 20:21:23 GMT Connection: close
![]() GM再上場 本格再建へのはるかな道のり(11月20日付・読売社説)経営再建中の米自動車大手、ゼネラル・モーターズ(GM)が株式をニューヨーク証券取引所に再上場し、国有化を脱する一歩を踏み出した。 2009年6月に経営 GMは破綻後に、米国政府が株式の6割、カナダ政府が1割を保有する事実上の“国営GM”として再スタートした。 今回、再上場されたのは、その新生GMの株だ。売り出し価格は1株33ドルに設定され、取引開始時の初値は35ドルだった。値上がりしての取引は、投資家の期待の高さをうかがわせる。 短期間での再上場は、巨額な負債をほぼ一掃し、人員削減などの大リストラを徹底して業績をV字回復させたからだ。 今年7〜9月期まで、3四半期連続で最終黒字を計上した。中国などの新興国販売が急増し、米国での売れ行きも回復基調だ。 米政府は今回、保有株の一部を売却し、約118億ドルの売却益を得た。この結果、GMへの米政府の持ち株比率は約37%に下がるが、筆頭株主にとどまる。 GM救済に米政府は公的資金約500億ドルを投じたが、GMはこれまで100億ドルを返済した。 政府は、今回の売却益を未回収分の約400億ドルの一部に充てる。残りの約300億ドルについても、保有株を売却して早期に全額回収したい考えだが、GMの本格再建が不可欠だ。 しかし、先行きは楽観できまい。スポーツ用多目的車(SUV)など大型車頼みが改善されず、環境対応のエコカーや小型車開発の出遅れも解消できていない。 競争相手の日産自動車は来月から日米で、電気自動車(EV)のリーフを発売する。トヨタ自動車はハイブリッド車の充実だけでなく、提携先の米ベンチャー、テスラ・モーターズと共同開発したEVを12年に発売する予定だ。 エコカー競争が過熱する中、GMはプラグインハイブリッド車「シボレー・ボルト」を近く発売する。再生の象徴としており、この売れ行きが焦点となる。 GMが好調な中国市場なども各メーカーの主戦場となっており、GMの牙城が揺らぎかねない。 技術革新を進め、売れる車をどう市場に提供していくか。本格再建を目指すGMの試練はまだ始まったばかりである。 (2010年11月20日01時15分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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