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11月19日付 編集手帳

 農業を営む草太(岩城滉一)が、自衛隊をやめて郷里の富良野に帰ってきた後輩の青年・正吉(中沢佳仁)にたずねる。オマエ何のために自衛隊にいた?◆「国を守るために自衛隊にいたンだべ。国を守るっちゅうことは、家族を守るっちゅうことだべ…」。かつて評判を呼んだテレビドラマ『北の国から』(脚本・倉本聰)のひとこまを、理論社刊行の脚本集から引いた◆だから、自衛隊にいて国を守っていたときと同じ心がけで、これからは家族を大事にしろよ、と説く場面だが、自衛隊員の胸の内を代弁してもいるだろう◆親の、妻の、子の、幸せを守る――それがひいては一国の備えにつながるという誇りに支えられ、多くの自衛隊員は過酷な訓練にも耐えているはずである。“暴力”呼ばわりされては立つ瀬がない。仙谷由人官房長官がきのうの参院予算委員会で「自衛隊は暴力装置」と述べた。追及され、「実力組織」に言い換えて前言を撤回し、謝罪したが、どうしてこの内閣は次々と軽はずみな発言が飛び出すのか◆大臣さん、あんたの家族も自衛隊に守られているンだべ…草太ならば言うだろう。

2010年11月19日01時22分  読売新聞)
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