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11月9日付 よみうり寸評

 初めは「把握できていない」だったが、ようやく「いじめがあった」と認めた。が、いじめと自殺の因果関係は「わかりません」◆学校側は遺族にこう報告して「命を守ることができず大変申しわけございませんでした」と謝罪した。頭を下げはしたが、これでは遺族の不信は消えない◆群馬県桐生市の市立新里東小6年生、上村明子さんが自殺した件について、学校側の対応は遺族ならずとも首をかしげたくなる。今回は自殺に至る前に家族が何度も学校に相談していただけに、一層残念で不憫(ふびん)が募る◆一人で給食を食べていた苦痛を自殺の2日前に泣きながら訴えていた、心ない言葉を投げかけられていた……を把握しても「因果関係はわからない」が???◆認識を共有しなければ、今後の対策もないだろう。いじめが大きな社会問題となって四半世紀ほど、学校側の対応に腰が引けていると感じることが少なくない。遺族は学校に誠意を感じていない◆〈誠〉はマコト、真事、真言、うそのないことで、教育の根幹だ。

2010年11月9日13時57分  読売新聞)
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