
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37485 Content-Type: text/html ETag: "15c1ec-15eb-34901500" Expires: Mon, 08 Nov 2010 21:21:35 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 08 Nov 2010 21:21:35 GMT Connection: close
![]() ロッテ日本一 「下克上」で頂点を極めた(11月9日付・読売社説)リーグ3位から勝ち上がっての日本一という初の快挙である。 プロ野球の日本シリーズは、ロッテが中日を4勝2敗1分けで下し、5年ぶり4度目の頂点に立った。 7試合のうち3試合が延長にもつれ込んだ。第6戦は延長十五回、日本シリーズ最長の5時間43分に及ぶ熱戦だった。球史に残るシリーズだったといえよう。 第7戦のテレビの瞬間最高視聴率は、関東地区で34・1%を記録した。改めて、野球の面白さを実感した人も多いのではないか。 ロッテは、シーズン最終3連戦を全勝して3位に滑り込んだ。その勢いをクライマックスシリーズ(CS)に持ち込んで勝ち上がり、「下克上」と言われた。 日本シリーズでも随所に勝負強さを見せた。際立ったスター選手はいなくても、安打を連ね、投手陣も踏ん張った。 西村徳文監督が掲げたスローガンは「和」だ。それを象徴するように、ナインが一つにまとまった結束力が、日本一を呼び寄せたといえる。 今季はセ・パ両リーグとも、最終盤まで優勝争いから目が離せない展開だった。上位3チームの力が 2007年に両リーグでCSが導入されて以来、そのプラスの面が最も引き出されたシーズンだったのは間違いない。 CSの導入で、3位以内に入るかどうかに、大きな関心が集まるようになった。優勝の可能性がなくなった後の消化試合が減り、最後までファンの興味を引きつけられることは、球界にとっても大きなメリットだ。 だが、一方で、リーグ3位のチームが日本一になることに、釈然としない思いのファンもいることだろう。リーグ優勝の価値が下がり、日本シリーズの権威が揺らぐという声も根強い。 3位に入りさえすれば、優勝チームと大差がついたり、勝率が5割に満たなかったりしてもCSに出られる現行の制度のままでいいのかという問題もあるだろう。 球界を取り巻く状況は厳しい。ドル箱と言われた日本シリーズは今年、3試合でテレビの地上波による全国中継がなかった。成績不振が続く横浜球団の売却交渉は、破談となった。スター選手の米大リーグへの移籍も止まらない。 ファンに支持され、球界が発展していくためには、どのような制度が最良なのか、模索していくことが必要だ。 (2010年11月9日01時34分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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