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11月2日付 よみうり寸評

 「近く必ず訪問する」――北方領土について、ロシアのメドベージェフ大統領がこう言って予告したのは9月末のことだった◆そして、きのう1日、現実に国後島を訪れた。菅首相はじめ日本政府は、こんなに早く実現するとは思わなかったようだ。予告について「大統領が具体的に訪問するとは受け止めていない」などと言っていたのだから◆甘いと言われても仕方がない。南に尖閣諸島あれば、北に北方領土あり。足元には普天間問題がある。中国に続いてロシアにも何か足元を見られたような思いが(ぬぐ)えない◆「日本の政治は不安定で強いリーダーシップもない。領土問題の解決を目指す雰囲気もない」(パノフ元駐日大使)がロシア側の見方と知るべし◆「これで(日露関係が)決定的にどうのこうのということはない」と仙谷官房長官。「冷静に」を繰り返すのはいいが、冷静と無策は違う。無策に見えるのが困る◆北に南に「諸国民の公正と信義に信頼」するのが難しいような事態がこのところ次々に起きている。

2010年11月2日13時37分  読売新聞)
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