HTTP/1.1 200 OK Connection: close Date: Thu, 04 Nov 2010 00:13:11 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Age: 0 東京新聞:戦争や環境問題などをテーマにしたメッセージ性の強い曲で知ら…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

筆洗

2010年11月4日

 戦争や環境問題などをテーマにしたメッセージ性の強い曲で知られるロック歌手浜田省吾さんの新しいDVD『僕と彼女と週末に』は、日本の近現代史の映像や写真に、自らのライブ映像を重ねた意欲作だ▼ジャーナリストの池上彰さんが、九十六ページもの解説を書いていることも話題になっている。終戦直後の焼け跡から復興した日本の現実を歌い、毎年八月に平和を訴えながら、侵略した国々に何を償ったのかを問う▼浜田さんは広島出身の被爆二世。アメリカ生まれのロックを演じる自分は何者なのかを自問してきた反骨のロッカーは、神秘的な宇宙の力を「悪魔」に変えた核の問題を歌い続けてきた▼米オバマ大統領への事実上の信任投票だった米中間選挙は、野党の共和党が下院の過半数を制した。オバマ氏は今後、非常に難しい政権運営を迫られることになる▼被爆国の国民として、気になるのはオバマ氏が目指してきた核廃絶の動きである。「核兵器は必要」と考える保守派が多数を占める共和党の勝利で、埋没してしまうのか。今後、オバマ氏の広島と長崎への訪問は、より困難になったとの見方もある▼大量の核兵器を持つ超大国のトップにオバマ氏が就任して、不可能と思われていた核廃絶にわずかな光が差した。これをつかの間の夢で終わらせてはならない。悪魔の兵器の廃絶に「チェンジ」はいらない。

 

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