
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 36345 Content-Type: text/html ETag: "b1dc2-1169-d2066840" Expires: Mon, 25 Oct 2010 22:21:46 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 25 Oct 2010 22:21:46 GMT Connection: close
![]() 10月26日付 編集手帳登場人物が言う。〈わたしは、敵はこわくない。いちばんこわいのは味方だ〉。ジョン・ル・カレのスパイ小説『スマイリーと仲間たち』(早川書房)の一節にある◆組織がこうむる失点は敵のシュートによってではなく、味方のオウンゴールによる場合が少なくない。古今東西、あらゆる組織に通用する至言だろう。余計な推測ながら、菅政権の面々はいま、渋い顔で同じ言葉を内心つぶやいているかも知れない◆鳩山由紀夫前首相が首相を辞任する際に語った「次の衆院選には出馬しない」との発言を翻し、議員をつづける方向という◆野党時代の「秘書が犯した罪は政治家が罰を受けるべきだ」。首相として普天間問題で米大統領に語った「トラスト・ミー」(私を信じて)。持病のごとき言葉の軽さには慣れたつもりでも、民主党とは言葉をかくもぞんざいに扱う政党なのか――と、世間はほとほとあきれよう。首相以下、閣僚の国会答弁を誰も真剣には聞いてくれまい。“怖い味方”がいたものである◆オウンゴールで敵(野党)に塩を送るつもりならば、その人の「友愛」精神なるものは筋金入りだろう。 (2010年10月26日01時52分 読売新聞)
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