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10月14日付 よみうり寸評

 〈33〉――世界中が知っている数字になった。映画化も予定され、そのタイトルがこれとも伝えられる◆チリの鉱山落盤事故で地底にいた作業員の救出はピッチを上げ、カプセル〈フェニックス(不死鳥)〉が、その名のように33人全員を次々に地上へ運んだ◆当初は1人当たり1時間ほどのペースだったが30分を切るまでになった。映画化のプランは気が早いとも思うが、それほどにこのドラマは迫力十分。シナリオに盛り込むには手に余るほど中身は山盛りでしかも意味深い◆第1部が事故の発生から生存確認までの17日間。恐怖と不安の日々だ。第2部がそれから救出まで。2部作か3部作にでもしなければならないほどだ◆危機に直面した時の人間の力に感動する。リーダーの指導力、33人が役割を分担し、協力しあった結束力……。地上の救出作戦の展開も描かなければなるまい。〈33〉の映画化に期待しよう◆命の尊さ、人間の強さ、家族の優しさ、人と人との(きずな)の大切さなどを存分に描いてくれることだろう。

2010年10月14日13時41分  読売新聞)
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 チリ 救出
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