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10月9日付 よみうり寸評

 ボールが空に突き刺さるように飛び出すドライバーショットだった。1990年代半ば、尾崎将司選手が無敵を誇っていたころのことだ。圧倒的な飛距離は、ゴルフ観戦に大きな楽しみを与えてくれた◆樋口久子、青木功、岡本綾子――。これらの名選手に続き、日本人で4人目の世界ゴルフ殿堂入りを果たした「ジャンボ尾崎」の周りには、いつも大勢のギャラリーがいた◆通算113勝、賞金王には12回も輝いた。ラウンド中にたばこを吹かす振る舞いなどが批判されたが、存在感は際立っていた◆一方で、「内弁慶」との評も。本人も「海外では残念な結果しかない」。それでも、殿堂の関係者は「ゴルフが国際的スポーツに成長したのは、尾崎さんのような人気選手がいたからこそ」とたたえた◆石川遼選手にとっても、あこがれの存在だという。63歳の今も、シニアツアーには目もくれず、石川選手らが戦うレギュラーツアーでのプレーにこだわる◆「ジャンボ尾崎」のスタイルを貫く。それが彼の(きょう)()なのだろう。

2010年10月9日13時43分  読売新聞)
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