HTTP/1.1 200 OK Date: Sun, 10 Oct 2010 20:13:20 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:四年に一回のオリンピックのようには歓迎されず、面倒な書類が…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

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2010年10月10日

 四年に一回のオリンピックのようには歓迎されず、面倒な書類がまた届いたなと、厄介者扱いされるのが、五年に一回の国勢調査だろう。今回は十年に一回の大規模調査の年だった。質問は二十項目もあり、五分程度ではとても書き終わらない▼総務省は東京都内のみ、試験的にインターネットの回答を受け付けたが、想定を超えて世帯総数の7・8%となる約四十九万件に達した。七日の回答期限を十一日まで延長するという▼五年前の調査では一人世帯は29・5%だった。今回の調査で「夫婦と子どもからなる世帯」(29・9%)を上回る可能性があるという。衝撃的な数字だ▼作家の雨宮処凛さんは個人情報をほじくり出されるようで、「うぜー」と思っていたが、厚生労働省のナショナルミニマム研究会の委員に就任して、考えが変わった。政策が論じられる中、調査が重要なデータと認識したからだ(毎日新聞)▼非正規雇用や貧困問題に取り組んできた雨宮さんは「単身世帯」が主流になっていることが広く知られれば、一人でも安心して生きられるように政策を変えられる可能性があると期待する。調査結果は、その基礎的な数字になると考えている▼プライバシーへの配慮から、ようやく郵送が可能になったが、勤務先や学歴まで答える必要があるのか疑問だ。項目を絞り、集計期間を短縮してもらいたい。

 

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