
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 35841 Content-Type: text/html ETag: "f8a26-1164-ae133100" Expires: Sat, 02 Oct 2010 20:21:44 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 02 Oct 2010 20:21:44 GMT Connection: close
![]() 10月3日付 編集手帳貧しかった少女時代。遠足の日、曽我ひとみさんは「お弁当には、なぜ辛い漬物しか入っていないの」と母親に尋ねたことがある。「辛いと、ご飯がいっぱい食べられるでしょう」。工場で働く「かあちゃん」からは、いつも機械油のにおいがしていた◆新しいセーターが欲しくて、こっそり家のお金を持ち出したこともある。「かあちゃんが服の一つも買ってやれたらな。かんねんな」。心に突き刺さるひと言に、少女は泣きじゃくった◆北朝鮮の招待所では、横田めぐみさんと、大好きな母親の思い出を語り合った。招待所の幹部はうそを重ねた。「お前の母親は日本で元気に暮らしている」「朝鮮語を覚えたら帰してやる」。帰った郷里に母の姿はない◆「今、一分一秒でも早く母を取り戻したい。思いは枯れません」。新聞、放送記者らマスコミ人が集まった新潟で先週、曽我さんは切々と訴えた。ハンカチを目に当てる者も多かった◆過熱報道の被害に遭ったこともある。「取材される側の状況にも配慮しつつ、拉致問題を風化させないよう報道を続けてほしい」。業界人には重い重い結びのひと言だった。 (2010年10月3日01時19分 読売新聞)
![]() ![]() ![]() |
![]() |
今週のPICK UPPR
![]()
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
▲この画面の上へ |
会社案内|
サイトポリシー|
個人情報|
著作権|
リンクポリシー|
お問い合わせ| YOMIURI ONLINE広告ガイド| 新聞広告ガイド| 気流・時事川柳(東京本社版)への投稿| 見出し、記事、写真の無断転載を禁じます Copyright © The Yomiuri Shimbun. |