
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37516 Content-Type: text/html ETag: "ae00c-15f7-b93ddd00" Expires: Sat, 02 Oct 2010 00:21:26 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 02 Oct 2010 00:21:26 GMT Connection: close
![]() フジタ社員帰国 残る高橋さんも早急に解放を(10月2日付・読売社説)軍事管理区域で写真を撮影したとして中国当局に拘束されていた建設会社「フジタ」社員4人のうち、佐々木善郎さんら3人が解放され、1日、帰国した。 佐々木さんは記者会見で、軍事管理区域と気づかずに誤って入ったと説明した。「写真を撮った段階では『軍事禁区』という認識はなかった」とも強調し、残る高橋定さんの早期解放を訴えた。 不注意な行動だったのは確かだとしても、佐々木さんの説明通りであれば、カメラなどを没収すれば事足りたはずだ。 拘束されている間は、2人の監視員が常時ついたものの、食事はきちんととれたという。 だが、故意でなかったことは、取り調べの早い時点で把握できたろう。なぜ3人の解放に10日もかかり、高橋さんの拘束がなお継続するのか、不明な部分が多い。 尖閣諸島沖の漁船衝突事件で、海上保安庁が逮捕した中国人船長の拘置が10日間延長された翌日、4人は拘束された。やはり船長釈放の圧力を日本側にかける狙いから、4人を拘束したと受け止めざるを得ない。 中国は、残る高橋さんも早急に解放すべきである。 中国が拘束を継続する理由として、国会が政府に提出を求めた海保撮影のビデオを公開されたくないため、との観測もある。 中国では、巡視船が漁船に追突して、過失は日本側にあるにもかかわらず船長を逮捕した、と事実を曲げて伝えられている。 正しい事実関係は、衝突時の映像を見ればはっきりする。ネット上の「反日・愛国」世論の沈静化にも役立とう。中国はビデオの公開に圧力をかけるべきではない。 政府も、無用な対中配慮で公開をためらえば、「日本は圧力に屈しやすい国」との誤ったメッセージを与える。国会の求めに応じて淡々と公開すればよい。 経済や人的交流まで絡めて要求を押し通す中国の外交スタイルは米国や豪州、アジア諸国にも強い警戒心を抱かせた。「中国が独裁国家のままであることを世界に思い出させた」と報じる報道機関もあった。 中国が、佐々木さんら3人を解放したほか、レアアース(希土類)の対日輸出規制を一部緩和したのは、「中国異質論」や中国を脅威とする認識が世界に広がることを その観点からも、拘束を継続する高橋さんを“圧力カード”に使うようなことはやめるべきだ。 (2010年10月2日01時30分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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