
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37626 Content-Type: text/html ETag: "1008c8-1665-b93ddd00" Expires: Sat, 02 Oct 2010 00:21:23 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 02 Oct 2010 00:21:23 GMT Connection: close
![]() 前特捜部長逮捕 やはり組織的な隠蔽だったか(10月2日付・読売社説)もはや個人犯罪ではなく、組織ぐるみの様相が強まってきた。 郵便不正事件を巡る大阪地検特捜部の主任検事による押収資料改ざん事件で、上司だった当時の特捜部長と副部長が、犯人隠避の疑いで最高検に逮捕された。 故意の改ざんと知りながら過失として問題を処理し、地検の検事正らに「問題はない」と虚偽の報告をした疑いが持たれている。 捜査機関の責任者が犯罪をもみ消したことが事実であれば、極めて悪質であり、検察の自殺行為にも等しい。最高検は、事実関係や動機の解明を急ぐべきだ。 先に証拠隠滅容疑で逮捕された主任検事は、これまでの調べに対し、フロッピーディスクの意図的な改ざんを認めた上で、副部長や特捜部長にも同様の報告をしていたと供述している。 同僚検事らも、主任検事が改ざんした可能性を特捜部長らに伝えたと証言している。 一方、特捜部長らは、主任検事から「故意ではなかった」との説明を受けて、それを信じたと主張している。主張の食い違いに最高検は、任意捜査では真相解明が難しいと判断したのだろう。 犯人隠避罪での立件には、主任検事による意図的な改ざんと認識した上でもみ消しを図ったことの立証が必要だ。その際、証拠の中心は主任検事らの供述にならざるを得ない。 郵便不正事件の無罪判決で、供述に頼る強引な捜査の問題点が露呈したばかりだ。個々の供述を丁寧に吟味し、特捜部内でどのようなやりとりがあったのか、 動機の解明も重要なポイントだ。もみ消しで、組織防衛と保身を図ったのか。 主任検事が改ざんしたのは、厚生労働省元局長の村木厚子さんの無罪を証明する可能性があるデータだった。 地検の上層部をはじめ、上級庁の大阪高検や最高検も管理責任は免れない。厳正な処分が行われなければならない。 政界汚職事件を摘発し、検察組織の中で「花形」と言われてきた特捜部は、今や「解体論」にまでさらされ、存亡の危機にある。 検察はまず捜査結果を国民につまびらかにすべきだ。その上で、外部の意見も聞きながら、組織の抜本改革を進める必要がある。 (2010年10月2日01時30分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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