HTTP/1.1 200 OK Date: Mon, 27 Sep 2010 02:11:43 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:<天才とは、99%の努力と1%のひらめきである>。大発明家…:社説・コラム(TOKYO Web)
東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社説・コラム > 筆洗 > 記事

ここから本文

【コラム】

筆洗

2010年9月27日

 <天才とは、99%の努力と1%のひらめきである>。大発明家トーマス・エジソンは、新聞記者に答えたこの言葉が、努力を強調する人生訓のように独り歩きすることに違和感があったという。本当に伝えたかったのは1%の直感を大切にしたときに、99%の汗が実るということだった(山口智司著『名言の正体』)▼何よりもひらめきを大切にする考えはいかにも天才発明家らしいが、エジソンも彼の母もその才能を信じていた。才能を疑わず努力を重ねるという点は、分野を問わず一流になる人に共通しているように思う▼<運は努力した人間にしか来ない>。そう語ったのは、大相撲秋場所で4場所連続の全勝優勝を遂げた横綱の白鵬だ。厳しい稽古(けいこ)に裏打ちされた自負心が伝わってくる▼大関時代、右ひざを痛めて、理由を告げずに朝稽古を続けて休んだことがあった。「荷物をまとめてモンゴルに帰れ」と、育ての親の熊ケ谷親方(元幕内・竹葉山)からひどく怒られたエピソードがある(『相撲よ!』)▼人を〓(しか)るのはエネルギーが要る行為だ、と今も感謝を忘れない。暴力事件で引退を迫られた元横綱の朝青龍が、師匠をどこか軽んじているように見えたのとは対照的に映る▼名古屋場所で抱けなかった賜杯をしっかりと受け取った。伸ばした連勝は62。九州場所は、双葉山が打ち立てた69連勝の金字塔に挑む。

 

この記事を印刷する





おすすめサイト

ads by adingo