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9月11日付 よみうり寸評

 天覧相撲屈指の名勝負として、語り継がれる相撲がある。1975年の夏場所8日目。小結・麒麟児と前頭筆頭・富士桜の一戦だ◆激しい突っ張りの応酬で、富士桜は口の中を切り、血だらけに。最後は麒麟児の上手投げが決まった。その後も対戦を重ねた両力士は、しばしば制限時間前に立って、熱戦を繰り広げた◆幕内の制限時間は4分。普通は時間いっぱいまで仕切りを重ねるが、2人はいつ相撲を始めるかわからない。固唾(かたず)をのんでテレビ中継に見入った記憶がある◆あす初日を迎える大相撲秋場所。野球賭博問題で中止されていたNHKの生中継が再開される◆暴力団排除への取り組みが評価された形だが、改革が待ったなしであることに変わりはない◆日本相撲協会監修の「相撲大事典」によると、制限時間は大相撲のラジオ放送の開始と同時に設けられたという。立ち合いまでの力士の表情を見るのも相撲観戦の醍醐(だいご)味。相撲界に望む。テレビ桟敷のファンの楽しみを奪うようなことは二度としないでほしい。

2010年9月11日13時40分  読売新聞)
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