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9月9日付 よみうり寸評

 「日本は4階級中3階級で優勝したが、ヘーシンクに負けたことで『日本柔道が敗れた』と言われた」◆先月、東京五輪(1964年)柔道無差別の金メダリスト、アントン・ヘーシンク氏(オランダ)が亡くなった際、中谷雄英さんはこう振り返った。東京五輪で優勝した3階級の一つ、軽量級の覇者が中谷さんだった◆日本選手は勝って当然、負けは柔道の本家として許されなかった時代に、ヘーシンク氏が国際化の扉をこじ開け、柔道は「JUDO」へと変貌(へんぼう)してきた◆欧州主導の制度改正により、プロ化、商業化が進む。ゴルフやテニスをモデルとして、各国の選手を順位付けするポイントランキング制などが導入された◆肝心の戦績でも、日本の存在感は低下した。特に男子の低迷は深刻だ。昨年の世界選手権では、金メダルがゼロの惨敗を喫した。4階級中、3階級制覇でも「負け」だった時代は遠い昔となった◆きょう、柔道の世界選手権が開幕。52年ぶりの東京開催だ。何とか、失地回復の道を見いだしたい。

2010年9月9日13時54分  読売新聞)
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