
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37422 Content-Type: text/html ETag: "1008ca-158a-e490d640" Expires: Thu, 09 Sep 2010 02:21:42 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 09 Sep 2010 02:21:42 GMT Connection: close
![]() 鈴木議員収監へ 確定する口利き政治家の罪(9月9日付・読売社説)あっせん収賄など4罪に問われた鈴木宗男衆院議員の上告を、最高裁が棄却した。懲役2年の実刑判決が確定する。 鈴木議員は公職選挙法と国会法の規定によって失職し、刑務所に収監される見通しだ。実刑確定による国会議員の失職は4人目となる。 鈴木議員は一貫して無罪を主張してきた。1、2審判決は、地元支援者に利益を誘導するために、自らの政治力を使って行政に不正な働きかけを行い、その見返りにわいろを受け取っていた行為を厳しく指弾していた。 最高裁決定も、鈴木議員のこうした口利き行為を、政治家の犯罪と明確に認定した。 口利きの中身は、北海道開発庁長官(当時)としての権限を利用して、地元業者に公共工事を受注させるように取り計らうなど、極めて悪質なものだった。 自宅の購入費に流用した政治資金の支出などを政治資金収支報告書に記載しなかったり、国会の証人喚問で虚偽の証言をしたりした事実も認定された。 いずれも国会議員としての資質に欠ける行為であり、実刑判決は当然と言えるだろう。 鈴木議員はこれまで、検察の捜査を「自分をねらい撃ちした国策捜査だ」と批判し、法廷闘争をしながら議員活動を続けてきた。 上告棄却を受けた記者会見でも「いかなる環境にあっても検察権力と闘っていく」と力説した。 最終的な司法判断が出てなお、検察との対決を口にする鈴木議員の姿勢は、到底国民の理解を得られまい。 民主党は昨年、政権交代を果たすと、鈴木議員が代表を務める新党大地と衆院で統一会派を組み、鈴木議員を衆院外務委員長に就任させた。 「刑事事件の被告が委員長になった例はない」とする自民党など野党の反発を押し切っての強硬人事だった。 刑事裁判には無罪推定の原則があるが、実刑判決が確定すれば収監されることは予想できたはずだ。しかも鈴木議員は自民党時代、外務省の人事や政策などに強い影響力を持つと言われていた。 要職に適した人物なのか、民主党は十分検討したのだろうか。党の判断にも問題があろう。 自民党など野党各党は一斉に「議会の歴史に汚点が残った」などと批判している。今後、国会で問題になる可能性もある。民主党はまた一つ難題を抱えたと言えるだろう。 (2010年9月9日01時20分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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