
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37773 Content-Type: text/html ETag: "15cce1-15bc-a8b44f80" Expires: Mon, 06 Sep 2010 21:21:45 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 06 Sep 2010 21:21:45 GMT Connection: close
![]() 大相撲改革 秋場所で再出発の意欲を示せ(9月7日付・読売社説)日本相撲協会は、放駒新理事長の下、改革への道を歩み始めた。その姿勢を評価して、名古屋場所の中継を取りやめたNHKは、秋場所で生中継を再開することを決めた。 だが、野球賭博問題で失墜した信頼を取り戻すことができるのかどうか、相撲協会が改革の真価を問われるのは、これからだ。 野球賭博、さらに、土俵近くの特別席に暴力団員が座っていた問題は、角界と暴力団のつながりを改めて印象付けた。 これを受け、角界の再生を担って就任した放駒理事長は先に、改革の第一歩として、「暴力団等排除宣言」を行った。ファンの角界を見る目が一層厳しくなったことを考えれば、当然の対応だ。 暴力団など反社会的勢力とは一切、交際せず、金品や便宜の供与も受けない。違反者は、解雇を含め、厳しく処分する――。 こうした内容の宣言は、選手が暴力団と交際することを禁じる規定を野球協約に盛り込むなどしたプロ野球界の取り組みを参考にしたという。 大相撲では、地方巡業などの興行面で暴力団が深くかかわってきたとされる。 親方や力士に便宜を与えて親密な関係となり、それを自らの力の誇示に利用する暴力団員もいるだろう。与えられるものは拒まない角界の「ごっつぁん」体質に、つけ込んできたともいえる。 暴力団と関係が深いとされる知人から宿舎を借りていた松ヶ根親方(元大関若嶋津)は、2階級の降格処分となる見通しだ。 暴力団との絶縁なしに、大相撲の信頼回復はあり得ない。角界に身を置く全員が暴力団排除の意識を徹底しなければならない。 放駒理事長を補佐する新設の副理事長には、名古屋場所で理事長代行を務めた村山弘義・元東京高検検事長が就いた。 これまでの度重なる不祥事で自浄能力を発揮できなかった相撲協会は、外部の意見に耳を傾け、機構改革など中長期的課題にも取り組んでもらいたい。 12日には東京・両国の国技館で秋場所が初日を迎える。NHKの中継再開を喜んでいるファンは多いことだろう。そうした期待を裏切らないために、存亡の危機にある相撲協会は、変革のスピードを決して緩めてはならない。 土俵の充実が求められるのは、言うまでもない。連勝記録の更新がかかる横綱白鵬をはじめ、力士たちは、大相撲の再出発にふさわしい熱戦を繰り広げてほしい。 (2010年9月7日01時20分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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