HTTP/1.1 200 OK Date: Mon, 06 Sep 2010 20:12:13 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:国の税金のうち、最も滞納額が多いのは何税か、ご存じだろうか…:社説・コラム(TOKYO Web)
東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社説・コラム > 筆洗 > 記事

ここから本文

【コラム】

筆洗

2010年9月6日

 国の税金のうち、最も滞納額が多いのは何税か、ご存じだろうか。答えは消費税。二〇〇九年度に新たに発生した国税の滞納額七千四百七十八億円のうち、消費税はほぼ半分に当たる三千七百四十二億円だ▼前年よりは約9%減ったが、新たに滞納される国の税金のうち、消費税が占める割合は一九九〇年代後半から四割を超えている。その背景に、価格に消費税を転嫁できず自己負担せざるを得ない中小・零細事業者の存在があるという▼ジャーナリストの斎藤貴男さんは、自著『消費税のカラクリ』で「消費税という税制の大本に無理がある」と指摘、税率をさらに上げれば、小さな自営業者は倒れ、社会は大混乱に陥ると警鐘を鳴らしている▼民主党代表選はこの土日、厳しい残暑の中、街頭で舌戦を繰り広げた。前のめりの増税論で惨敗した参院選に学んだのか、菅直人首相はこれまで「社会保障の財源としての消費税のあり方を議論する」程度の表現にとどめ、踏み込んだ主張はしていない▼小沢一郎前幹事長は昨年の衆院選のマニフェストの通り、「まず行政の無駄を省く」と強調し、消費税はいまのところ大きな争点にはなっていない▼消費税率アップを支持するマスメディアは多いが、まず増税ありきの主張には違和感を覚える。消費税という制度そのものについて、私たちが知らないことはあまりにも多い。

 

この記事を印刷する





おすすめサイト

ads by adingo