HTTP/1.1 200 OK Date: Wed, 01 Sep 2010 02:14:00 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:民主代表選 政策を堂々と競い合え:社説・コラム(TOKYO Web)
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【社説】

民主代表選 政策を堂々と競い合え

2010年9月1日

 民主党代表選がきょう告示される。菅直人首相と小沢一郎前幹事長の一騎打ちだ。挙党態勢に向けて小沢氏の立候補断念を探る動きもあったが、選挙戦突入は当然の判断だ。政策を堂々と競い合え。

 菅氏は「日本の行政、政治の在り方を根本から変えることが私に課せられた使命だ」、小沢氏も「不肖の身だが、せいせいと選挙戦に臨みたい」と、それぞれ立候補を正式表明した。

 小沢氏が最終的に立候補を決断したのは、要職からの「非小沢勢力」の排除、自身や「親小沢勢力」の登用による挙党態勢確立の要求を、菅氏が拒んだためだ。

 両氏の全面対決による党の分裂を懸念する鳩山由紀夫前首相らも対決回避に動いていたが、話し合いで候補者調整を行い、対決を回避したとなれば、自民党政権当時の派閥談合政治と変わらない。

 民主党内でも、話し合い決着は密室談合批判を招くとの強い懸念があり、こうしたことも一騎打ちに至った一因であろう。

 小沢氏が抱える「政治とカネ」の問題を不問に付すことはできないが、小沢氏の動機が何であれ、われわれは代表選となることを歓迎し、「国のかたち」を堂々と論じ合うよう主張してきた。

 菅氏は七月の参院選惨敗後、政策・理念について沈黙しており、代表選になれば国民の眼前で政策を語らなければならないからだ。

 菅、小沢両氏の一騎打ちで、八年ぶりに党員・サポーターも参加する本格的な代表選となる。

 きょうの告示から十四日の投開票まで、投票権を持つ国会議員、党員らの支持獲得に向けた選挙運動が活発になる。首相を選ぶ選挙だ。活発な政策論争を期待する。

 菅、小沢両氏は選挙戦でまず、日本をどんな国にしたいのか、その理念と実現に向けた具体策を語らなければならない。

 二〇〇九年衆院選のマニフェストについても、引き続き実現を目指すのか、修正するのか、参院選の争点だった消費税率について方針を示すことも必要だ。円高、株安に対してどのようなメッセージを出すのか、政策を実現するために「ねじれ国会」をどう乗り越えるのかも語ってほしい。小沢氏は「政治とカネ」も丁寧に説明しなければならない。

 選挙戦が過熱すれば、党の分裂につながるとの懸念も依然あるだろうが、代表選をやるたびに党分裂を心配しなければならない政党に、そもそも存在意義はない。

 

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