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8月23日付 よみうり寸評

 〈隠すより現る〉――隠し事は隠せば隠すほど、かえって人に知られることになる。第6管区海上保安本部広島航空基地のヘリコプター墜落事故で思い浮かべた◆一から素直に公表すれば何でもない話なのに、いらざる配慮で一部を隠すから、説明が二転三転、しどろもどろ状態になる◆司法修習生向けのデモンストレーションという飛行目的をなぜ隠す? 「通常のパトロール」と発表、デモ飛行を隠して現れたのは、事実とともに6管海保本部の体質、風土といったものだろう◆「司法修習生に配慮し、自分の判断で発表しなかった」と総務課長。だが実は本部長ら幹部が協議して決めていた。これでは二重の隠蔽(いんぺい)だ◆海の男の潔さが感じられない。司法修習生への配慮とは、デモ飛行を依頼した検察への配慮だろう。「世間の常識と海保の常識は違う部分があるかも知れない」と本部長◆これが海保の常識では保安が不安。殉職した5人のヘリ乗員にも失礼だ。島と島の間に張られた送電線の危険改善をぜひにと望む。

2010年8月23日13時40分  読売新聞)
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