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８月１８日付　よみうり寸評

　〈プロ野球ユニフォーム物語〉――５年前にベースボール・マガジン社が刊行した異色の図鑑だ◆プロ野球の歴史をユニホームのデザインでたどる労作（文・綱島理友、絵・綿谷寛）でユニホーム、帽子、ストッキングのイラスト総数５６４点を収録。これに沿って、それぞれの時代、時代のプロ野球を語っている◆きのうからセ・リーグの「オールド・ユニホーム・シリーズ」が始まった。各球団がかつてファンになじみ深かったユニホームで対戦した。オールドファンには懐かしく、うれしい企画だ◆巨人が着用したのはセ・パ両リーグが発足した１９５０年当時のデザイン。白地のホーム用で帽子のつばが紺。帽子のマークはＹＧではなく単にＧ◆こんな時、この異色図鑑は重宝する。図鑑によると制作はスポーツ用品店ではなく銀座の紳士服テーラー。だが、この時代、アンダーシャツは選手の自前とある◆当時の少年ファンとしては、水原監督以下、川上、千葉、青田……の雄姿とあのころの日々がまぶたに浮かぶ。

（2010年8月18日14時00分読売新聞）

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