HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 36596 Content-Type: text/html ETag: "f641b-11c7-189d2900" Expires: Sun, 15 Aug 2010 21:21:48 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 15 Aug 2010 21:21:48 GMT Connection: close 8月14日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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8月14日付 よみうり寸評

 漫画家の水木しげる、武良(むら)布枝(ぬのえ)夫妻をモデルにしたNHKの朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が好調という◆当初は違った。3月末の初回は平均視聴率が関東地区で約15%、関西地区で約10%と、ともに過去最低だった。が、回数を追うごとに数字を上げ6月には20%を超えた◆貧しい中、明るく苦労を乗り越える夫婦の姿や「ゲゲゲの鬼太郎」の人気キャラクターがアニメで出てくる凝った作りなどが好調の理由らしい。原作は布枝さんの同名の著書「ゲゲゲの女房」だ◆同じ原作をもとにNHKとは別に制作された映画版も11月に公開される。人気がジワジワ上がる様子は水木さんの漫画にも重なる◆最初はほとんど売れなかった。布枝さんの著書によると、昔の水木さんの妖怪は「恐ろしげな、気持ち悪い世界」「ぞ〜っとするような迫力」。今では親しまれる妖怪たちだ◆ぞ〜っ、はむしろ現実か。どこに消えたか書類の上で(よわい)を重ねる多くの長寿者、子を虐待する親……。妖怪の世界がうらやましく思える。

2010年8月14日13時32分  読売新聞)
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