
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37438 Content-Type: text/html ETag: "100717-1604-54b26280" Expires: Mon, 09 Aug 2010 22:21:41 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 09 Aug 2010 22:21:41 GMT Connection: close
![]() 中央アジア 戦略的な資源外交を推進せよ(8月10日付・読売社説)中央アジアの資源・エネルギー分野と地政学上の重要性を踏まえ、戦略的な外交を展開することが肝要である。 岡田外相がウズベキスタンとカザフスタンを訪問し、中央アジア5か国との第3回外相会合を開いた。日本が各国の社会資本整備などを支援し、民間投資の拡大を図ることを確認した。 外相の中央アジア訪問は2004年の川口外相以来6年ぶりだ。その際、第1回外相会合が開かれ、06年の東京での第2回会合の後、第3回は08年に開く予定だった。だが、日本で短命政権が続いたことなどから先送りされていた。 その間、外相が訪問できなければ、代わりに外務副大臣を派遣するなど、適切に政治対話を継続する方法があったのではないか。 中央アジアは資源の宝庫だ。 カザフはウランの確認埋蔵量が世界2位、ウズベクは7位だ。トルクメニスタンは天然ガスを豊富に有する。レアメタル(希少金属)も、カザフ、ウズベク、キルギス、タジキスタンから産出される。 世界的な資源確保競争が激化する中、資源小国の日本は、積極的に対応する必要がある。 中露両国に挟まれ、アフガニスタン北側に位置する中央アジアの地政学的重要性も見逃せない。 中央アジア各国が近接するロシア、中国との関係を重視するのは当然としても、中露両国に傾斜して、反米傾向を強めないよう布石を打つことが重要となる。 テロ対策の観点では、アフガンに通じる陸上輸送路を確保しながら、テロリストや麻薬の移動・密輸を阻止することが大切だ。 5か国は、いずれもイスラム教国だが、民族的にはバラバラのうえ、貧富の差もあり、地域内の協力関係が一枚岩とは言えない。日本が道路・鉄道整備や人材育成を通じて、地域内協力を側面支援する意味は小さくない。 日本は、様々な政府開発援助のノウハウを持つ。きめ細かな支援を通じて関係を強化すべきだ。 米国、中国、ロシアなど大国との外交に比べて、小国との外交は軽視され、後回しになりがちだ。だが、大国との外交を有利に進めるには、その周辺国と良好な関係を構築することが欠かせない。 中央アジアとの関係強化は、日本の対中国、ロシア外交にも有形無形にプラスとなるはずだ。中央アジア側も、中露両国の影響下にいるだけでなく、域外の日本と連携するメリットは大きい。 相手国の立場を踏まえ、的確に呼応する外交が求められる。 (2010年8月10日01時15分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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