HTTP/1.1 200 OK Date: Fri, 30 Jul 2010 20:12:39 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:先のサッカーW杯で、強豪アルゼンチン代表を率いたマラドーナ…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

筆洗

2010年7月30日

 先のサッカーW杯で、強豪アルゼンチン代表を率いたマラドーナ監督の退任が決まったようだ。コーチ人事で、協会側との話が決裂したというが、事実上のクビにも見える▼現役時代は、「神の子」と呼ばれたスーパースター。型破りな言動でも人気がある。W杯は八強止まりだったが、指揮を執ってまだ長くはない。協会側の見切りはいかにも早い感じがする▼クビではないが、わが日本協会も岡田監督の後任探しを急いでいる。素人考えだが、十六強であれだけ手腕を評価されたのに続投話が一切ないのは不思議だ。やはり見切りが早い気もする▼政府でいうなら監督は首相だろう。となると、いきおい、ある英国のサッカー監督のこんな言葉が思い起こされる。<監督には二通りしかない。クビになった監督と、これからクビになる監督だ>▼参院選惨敗で少し、この後者の監督のにおいも漂い始めた菅首相である。だが、実は味方もいる。前首相まで続けて四人の、いわば既に<クビになった監督>たちだ。いずれの政権も一年前後しかもたなかった▼米高官あたりに「短命政権続きで仕事しづらい」などと言われれば業腹だが、さすがに世間にも、見切りの早さへの“反省”めいた空気があるのは確か。首相を待つのは外に野党、内に小沢派と難敵控える茨(いばら)の道だ。頼みにできるのは、この空気ぐらいかもしれない。

 

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