HTTP/1.1 200 OK Date: Thu, 29 Jul 2010 00:12:57 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:イラク戦争の数カ月前、彼(か)の地で、サダム・フセイン大統…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

筆洗

2010年7月29日

 イラク戦争の数カ月前、彼(か)の地で、サダム・フセイン大統領の信任投票が行われた。そして、発表された結果は「100%の信任」▼いくら独裁でも100%はなかろうと、筆者も含め、現場で取材していた日本や欧米など“民主主義陣営”の記者は一様に苦笑したものだ。だが、その一年ほど前には米国でも…▼イラク戦争の導火線ともなった9・11同時多発テロのすぐ後。米議会は大統領に、ほぼフリーハンドで報復戦争を行う権限を与える決議を採択した。かなり乱暴な内容だったが、上院は全員が賛成。そして、下院は賛成四二〇に反対一だった▼たった一票のノーで危うく「100%」を救ったのは民主党のバーバラ・リー議員。三年ほど前、ワシントンで会う機会があったが「敵が誰かも分からない、白紙小切手のような決議には賛成できなかった」と語っていた▼「100%」は極端だが、一つの考えが全体を支配するのは、民主主義的とはいえない。一定の異論があり野党がある。そうした多様性こそが肝要だ。何であれ、一色に塗り込められると息苦しい▼国内インターネットサービス大手のヤフーと、ネット検索世界最大手のグーグルが提携するという。何でも国内検索市場のほぼ九割を握ることになるとか。提携自体はビジネスの話だ。種々戦略もあってのことだろう。だが、この「九割」は気になる。

 

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