
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37622 Content-Type: text/html ETag: "3968b1-15ea-bb9eeb00" Expires: Mon, 26 Jul 2010 21:21:38 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 26 Jul 2010 21:21:38 GMT Connection: close
![]() 名古屋場所閉幕 「賜杯なき優勝」を繰り返すな(7月27日付・読売社説)野球賭博問題に揺れた大相撲の名古屋場所は、横綱白鵬の3場所連続全勝優勝という戦後初の快挙で幕を閉じた。 日本相撲協会が外部からの表彰を辞退したため、表彰式で白鵬に贈られたのは、優勝旗と賞状だけだった。 自身の連勝記録を、大鵬の45を上回る47に伸ばした白鵬は、「大変な場所だった」と涙を浮かべ、「力士代表として、天皇賜杯だけは頂きたかった」と語った。 このような事態を繰り返さないためには、相撲協会は改革を推し進め、ファンの信頼を一刻も早く取り戻さなくてはならない。 だが、残念ながら、名古屋場所中にも角界と暴力団関係者の親密な関係がうかがえる複数の事例が明らかになった。特に、看過できないのは、元大関若嶋津の松ヶ根親方の問題である。 松ヶ根親方は、暴力団と関係が深いとされる不動産会社社長から借りたビルを春場所(大阪)の宿舎に使っていた。部屋を興した20年前から続いているという。 この社長は2008年に、地上げに絡んで逮捕された。松ヶ根親方は、事件のことを知りながらも借り続け、社長については「実業家と思っていた」という。 しかし、少なくとも、社長が逮捕された時点で、ビルの使用を見合わせるべきだった。甘い危機管理が招いた不祥事である。 確かに、相撲部屋にとって、宿舎の確保は大きな問題だ。支援の申し出は、親方にとっては「渡りに船」だろうが、それが、暴力団関係者が近付いてくる手口であることも忘れてはならない。 暴力団は、角界との親密な関係を力の誇示に利用する。暴力団の触手は至る所に伸びているという感を強くするばかりである。 土俵近くの特別席である維持員席を巡っても、ゆゆしき問題が発覚した。維持員席に座っていた暴力団組長にチケットが渡る過程で、不祥事の調査を担当している特別調査委員会のメンバーの知人が関与していたというものだ。 調査委への信頼を損なう問題だけに、相撲協会がこのメンバーを解任したのは当然のことだ。 相撲協会の改革案を協議している「ガバナンス(統治能力)の整備に関する独立委員会」は、暴力団との交際には厳罰を下す規定などを盛り込んだ暴力団排除対策をまとめる方針だ。 規定も必要だが、大切なのは名古屋場所の騒動を教訓に、力士、親方が暴力団との関係を断つという意識を徹底することである。 (2010年7月27日01時17分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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