HTTP/1.1 200 OK Connection: close Date: Mon, 26 Jul 2010 01:14:44 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Age: 0 東京新聞:「自業自得なんですが…」。東京の池袋演芸場でトリを務めた落…:社説・コラム(TOKYO Web)
東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社説・コラム > 筆洗 > 記事

ここから本文

【コラム】

筆洗

2010年7月26日

 「自業自得なんですが…」。東京の池袋演芸場でトリを務めた落語家の三遊亭歌武蔵さんが嘆いていた。中学卒業と同時に武蔵川部屋に入門した歌武蔵さんは、解雇された大嶽親方(元関脇貴闘力)と同期生だった▼相撲は一年足らずで廃業。三遊亭円歌師匠に入門、一九九八年に真打ち昇進。「野球賭博はやったことはありません。賭けてもいい」と笑わせたが、古巣の危機に心配そうだった▼生中継も優勝力士への賜杯もない、異例ずくめの大相撲名古屋場所がきのう幕を閉じた。横綱白鵬が三場所連続の全勝優勝を決め、連勝記録も四十七に伸ばしたが、偉業もリアルタイムでは報じられなかった▼愛知県体育館に十二日目の取組を見に行ったが、升席には空席が目立っていた。幕内で謹慎中の力士が六人もいるせいか、三役力士の登場が早すぎて、濃密な時間が薄まった印象がした▼謹慎力士を除くと幕内のほぼ半分は外国人。三役以上で勝ち越した日本人力士は一人もいない体たらくだ。「国技」の危機を救ったのは、圧倒的な強さを見せたモンゴル出身の白鵬をはじめとする外国人力士たちだったことを忘れない▼日本相撲協会の幹部や親方衆の危機意識はまだまだ薄い。今後は年寄名跡や部屋制度のあり方など、伝統的な部分に踏み込んだ改革も避けられないだろう。変化に対応できない組織は滅びるしかない。

 

この記事を印刷する



Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo