
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 37695 Content-Type: text/html ETag: "104e34-161d-3118100" Expires: Sat, 24 Jul 2010 21:21:16 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 24 Jul 2010 21:21:16 GMT Connection: close
![]() 欧州銀行検査 金融不安解消にさらに努力を(7月25日付・読売社説)欧州の主要銀行の財務状況を調べたストレステスト(特別検査)の結果が公表された。 これまで不透明だった欧州の個別行ごとの潜在的な資本不足額が、ようやく開示された意義は大きい。 ギリシャの財政危機に端を発した欧州の金融不安に歯止めをかけるには、銀行の経営安定が不可欠である。今後も引き続き、各行の資本増強が急務と言えよう。 特別検査は、想定以上に景気が失速したり、銀行が保有するギリシャなどの国債の価格が急落したりした場合でも、銀行経営が耐えられるかどうかを査定した。 欧州連合(EU)が対象にした91行のうち、ドイツ、ギリシャの各1行、スペインの5行の計7行が自己資本不足に陥ると判定された。不足額は合計で35億ユーロ(約3900億円)に上る。 問題行の7行は資本増強に取り組むが、スペイン政府は、公的資金を追加投入するとみられる。速やかな対応が求められる。 今回の検査で「資本不足」と認定された銀行数は、事前予想より少なく、いずれも中堅以下の銀行だった。経営悪化が懸念されたドイツの州立銀行を含め、大手行はすべて「問題なし」とされた。 しかし、この結果だけで、欧州の金融不安を 市場では、そもそも資産査定の基準が甘かったという懸念がくすぶっているからだ。 不動産バブルが崩壊したスペインなどでは、銀行が抱える不良債権が拡大している模様だが、不動産価格の下落リスクを検査がどう見積もったかは不明だ。 巨額の財政赤字を抱えたギリシャの国債などの損失評価についても、あいまいな部分が残る。 2000もの金融機関がひしめくドイツなどの金融再編の加速も課題といえる。金融不安の解消にはさらなる努力が必要だ。 EUは、自力では資本増強を図れない銀行に対し、各国が公的資金を投入できる仕組みを整えた。さらに、EUの基金を活用した緊急融資制度を「最後の安全網」として検討している。 こうした手段を総動員し、欧州の金融システムを早期に安定させることが肝要である。 ギリシャ、スペインなどの財政赤字国は、財政再建を着実に実行することも求められよう。 欧州危機が拡大すれば、景気回復の途上にある世界経済に打撃を与える。EU各国は、連携を一段と強化しなければならない。 (2010年7月25日01時54分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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