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7月22日付 よみうり寸評

 「小さなしぐさとか、こんなことを言っていたとか、どんな小さなことでも聞きたい」。娘を思う母の気持ちは痛いほどわかる◆横田めぐみさんは13歳で北朝鮮に拉致された。わずか13年の記憶しか両親に残さず行方不明になって33年、この重い歳月に耐えてきた横田滋、早紀江さんご夫妻には、いつも頭が下がる◆きのう、大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫・元北朝鮮工作員と面会した。特に新しい情報は得られなかったが、聞かされためぐみさんのわずかなエピソードを少女時代の面影と重ね合わせ、(いと)おしむかのようだった◆猫が好きでたくさん飼っていた。表現が面白く、いつも周囲を笑わせる。北朝鮮でも、子どものころと変わらないめぐみさんを知って母はほほ笑んだ◆そんなささやかな喜びを語る母、いつも穏やかな語り口の父には、涙を誘われる。同時にこんな理不尽を強いた北朝鮮という無頼な国家への怒りを新たにする◆「めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる」。これにもまさる決意を政府に望む。

2010年7月22日13時59分  読売新聞)
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