HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 36064 Content-Type: text/html ETag: "ad5e9-111c-8ff45e40" Expires: Thu, 22 Jul 2010 01:21:18 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 22 Jul 2010 01:21:18 GMT Connection: close 7月21日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
現在位置は
です

本文です

7月21日付 よみうり寸評

 「金を貸して商売しているのが銀行だ。金を借りてくれる人に感謝せねばならないぞ。お前はこれから一生、金を借りてくれる人に頭を下げて暮らせ」と教えられた◆「頭を低くすればするほど商売がうまくいくという教え。私は今もこれを座右の銘、教訓としています」。こう書いた「私」とは、作家・江上剛こと小畠晴喜氏。日本振興銀行の新社長◆教えたのは小畠氏の父。氏は、小さな商売をしていた父のような普通の人が喜ぶ仕事をしたいと思い、銀行員の仕事に励んできたという◆かつて小畠氏は第一勧業銀行(現みずほ銀行)の総会屋事件で広報部次長として事態収拾に尽力し、小説のモデルにもなった人物◆自らも作家に転身した氏が日本振興銀行で社長に再転身した。冒頭の教えは氏の近著〈もし顔を見るのも嫌な人間が上司になったら ビジネスマン危機管理術〉の前書きにある◆「銀行員って良い仕事」が銀行員の喜びと誇りだという。経営の中枢5人が逮捕された銀行で、その喜びと誇りをどう生かすか。

2010年7月21日13時51分  読売新聞)
現在位置は
です