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７月１７日付 よみうり寸評「感動と夢をありがとう」「天国でゆっくり走って下さい」――。ファンのメッセージからは、国民的人気馬だったオグリキャップへの感謝の気持ちが伝わってくる◆３日に死んだオグリキャップを追悼するため、日本中央競馬会（ＪＲＡ）は全国の１０競馬場に１８日まで記帳台と献花台を設けている。先週末の１０日と１１日には６７９０人が記帳をしたという◆地方競馬から中央へ移籍し、良血馬をねじ伏せる立身出世ストーリーに多くの人が酔いしれた。オグリキャップは、昭和の名馬ハイセイコーと同様、競馬の枠を超えた存在だった◆１９９０年の有馬記念。限界説を吹き飛ばす完勝で、オグリキャップは自らの引退に花を添えた。東京競馬場の記帳台脇の画面には、そのレースなどが流れている◆若いカップルや初老の男性が、画面を見つめ、氏名とメッセージを記していく。肩を並べ、画面の前から離れない中年の男女の姿もあった◆劇的だった有馬記念から２０年。当時の生活を夫婦で思い出していたのかもしれない。 （2010年7月17日14時54分 読売新聞）
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