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7月15日付 よみうり寸評

 河川の氾濫(はんらん)やがけ崩れ。西日本を中心とした連日の集中豪雨が各地に被害を広げている。文字通り〈暴れ梅雨〉。〈荒梅雨〉ともいう◆激しく降ってはサッと()む陽性型の降り方なら〈男梅雨〉、しとしと降り続くのは〈女梅雨〉というが、そのどちらでもない。激しく長いのは手が焼ける◆暴れ梅雨の集中豪雨は梅雨の後期に多いが、今年は梅雨の早い時期から暴れが始まっている。あふれた池の水に囲まれた京都・金閣寺、濁流が激しく逆巻く鴨川などは初めて見る映像。いつものイメージと違う◆北九州市旦過市場に流れ込んだ水、各地の土石流、えぐられた道路、裏山から民家を貫いた土砂と杉の木……手に負えない猛威だ◆「雨の名前」という本には〈瞋怒雨(しんどう)〉というのもある。瞋怒は目をむいて怒ること。この暴れ方は瞋怒梅雨とも言えそうな激しさ◆伊勢湾台風のような死者何千人という規模の大災害は克服したが、ゲリラ豪雨には毎年悩まされる。より精度の高い予報、的確な情報伝達と避難で備えよう。

2010年7月15日13時42分  読売新聞)
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