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7月12日付 よみうり寸評

 〈善く戦う者はこれを勢に求めて人に(もと)めず〉――中国の古典、孫子の兵法にある。戦いには何よりも〈勢い〉が大切ということだ◆「与党大敗 過半数割れ」「民主激減 44議席」「菅政権に痛撃」となったのは勢いに乗るどころか、激しい逆風を自ら招いたからだ。その逆風とは何か◆菅首相が敗因の一つと認めた「消費税論議が唐突と受け止められたこと」だけではない。むしろそれ以前の「小鳩体制」の負の遺産の方が大きいと見る。政権交代の期待に加え信頼を裏切られた分、逆風は強かった◆〈民主党政権〉の今の表紙は菅首相だが、その本の中身は90%が小鳩時代の物語。〈政治とカネ〉であり、〈普天間の迷走〉だ。菅首相の書いた分は残る10%◆消費税は確かに選挙には鬼門で要取り扱い注意だが、問題提起は間違ってはいない。ただし消化不十分のまま持ち出した。小鳩の不始末隠しの狙いも言われた◆大敗は菅・奇兵隊政権の評価だけではなく10か月にわたる民主党政権全体に対する採点の結果だ。

2010年7月12日13時59分  読売新聞)
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