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7月9日付 編集手帳

 自分より未熟なものに教えられることもある、という意味で〈負うた子に教えられて浅瀬を渡る〉〈負うた子に道を教えられる〉という◆「なぜ、大タコが道を…?」。大学の先生に質問する学生がいたと、俳人の楠本憲吉さんがある対談で語っていた。浅瀬や道はともかくも、サッカーの勝敗を教えてくれるタコはいるらしい。ドイツの水族館にいる「パウル君」が話題になっている◆国旗を付けた二つの容器のうち、どちらの餌を選ぶか――その方法で、W杯南アフリカ大会のドイツの試合、6試合すべての勝敗を的中させた◆準決勝・対スペイン戦での敗退も見事に当ててしまったため、「サメが入った水槽に送れ」「パエリアにしろ」などと、八つ当たりの非難を一身に浴びているとか。予言者の受難だろう◆「スペイン―オランダ」の決勝戦がある11日(現地時間)は参院選の投票日にあたる。社会保障といい、財政再建といい、子供たちの未来を左右する1票になる。小さなお子さんのいる方はおんぶしてみるのもいい。背中に伝わる鼓動で、体温で、「負うた子」が教えてくれる道があるかも知れない。

2010年7月9日01時08分  読売新聞)
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