HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 36781 Content-Type: text/html ETag: "fd208-1123-d1261680" Expires: Wed, 07 Jul 2010 22:21:50 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 07 Jul 2010 22:21:50 GMT Connection: close 7月7日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
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7月7日付 よみうり寸評

 「コロリンシャンは琴の音。トテチリシャンは三味線で、ドンドコドンは相撲のやぐら太鼓の音であります」。戦前のある日、和田信賢アナの相撲放送の出だしだ◆「双葉山敗る! 双葉山敗る! 双葉山敗る! 時、昭和14年1月15日、双葉70連勝ならず!」。これも和田アナのラジオ◆戦後なら、志村正順アナ。「吐く息、吸う息、止める息、……いわゆるあうんの呼吸が合いません」「さあ立った、さあ立った、さあ立った。つり出し、栃錦の勝ち」。数々の名勝負を数々の名アナウンスが伝えた◆「あの外掛け、もう3センチ下だったら、決まっとったです」。神風正一さんの名解説も懐かしい。相撲放送は、ラジオが1928年、テレビが53年に始まった◆ラジオは戦時中に録音放送だったことがあるが、テレビの生中継の中止は初めてだ。幼かった子供の日々から毎場所楽しみにしてきた身にはさびしく悲しい◆「苦渋の選択。相撲の灯を消したくない」とNHK。消すも消さぬも全力士、全親方の今後にかかっている。

2010年7月7日13時43分  読売新聞)
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