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7月5日付 よみうり寸評

 大相撲の本場所が中止されたのは、戦後間もない1946年、当時の両国メモリアルホール(旧両国国技館)の改修工事が遅れて夏場所が中止された例がある◆戦前、1932年(昭和7年)1月には待遇改善で力士と相撲協会が紛糾、多数の力士が脱退した「春秋園事件」で春場所が翌月まで大幅に遅れたこともある◆残留力士によって8日間開催されたが、興行収入は激減した。資金不足の協会は給料を入場券で支払ったりしたが、これが売れず、仕方なく家族が見に行ったなどと伝えられている◆名古屋場所はどうやら開催にこぎつけるようだが、何年にもわたる不祥事続きの果てに起きた野球賭博事件だ。今回は中止になっても少しもおかしくはなかった◆が、全力士、親方衆の認識はまだまだ甘いのではないか。大嶽親方、大関琴光喜の解雇を始め多数の謹慎、休場の親方、力士を出し、やっと開催できたのに……◆外部の理事長代行に抵抗したのは醜態。角界の〈ごっつぁん体質〉の改革は容易ではなさそうだ。

2010年7月5日14時07分  読売新聞)
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