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7月3日付 よみうり寸評

 車座になれるスペースさえあれば、花札が始まったという。本紙朝刊社会面の連載を読むと、角界の賭博汚染の根深さに改めて驚く◆1回の勝負に100万円以上が飛び交う。夏巡業のため北海道から青森へ移動するフェリーの中で、300万円も負けた幕内力士がいると、元力士は証言している◆仲間内でやる花札賭博と、胴元に暴力団が絡んでいることが多い野球賭博では、悪質性に差はあるかもしれない。だが、日本相撲協会の特別調査委員会のメンバーは「高額の花札賭博が常態化していたからこそ、野球賭博も広まった」とみる◆まったく、その通りだろう。角界を揺るがす野球賭博問題で、相撲協会は4日に大関琴光喜や大嶽親方(元関脇貴闘力)らの処分を決める。厳罰となる見通しだ◆大関の月給は約234万円。取組に勝てば、懸賞金も懐に入る。文字通り、裸一貫で稼いだ大金のどれほどを胴元に吸い取られてきたのか◆協会が処分を下しても、一件落着とはならない。角界の賭博体質の一掃こそが大切だ。

2010年7月3日13時46分  読売新聞)
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