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6月21日付 よみうり寸評

 世界ランク4位のオランダと同45位の日本が戦って1―0のスコアは、ランクの大差を忘れさせるような日本イレブンの大健闘だった◆が、あの強烈なシュート、あの痛恨の1点には4位と45位の大きな差を痛感させられた一瞬、これがW杯だと思い知らされた弾丸のミドルシュートだった◆さすがはオランダの司令塔、10番スナイダー、迷わず右足を振り抜いた強烈なシュートが決勝点。GK川島はきちんと反応、右へ横っ跳びしたが、瞬間、ボールは逆方向へスライド、GKの手をはじいてネットを揺らした◆無念のゴールだったが、この後、ファインセーブをくりかえした川島のように、全イレブンがこの痛恨を25日、次のデンマーク戦に生かそう◆生かしてデンマークに勝ち、グループリーグを突破しよう。オランダ戦では痛恨と同時に優勝候補とやり合った自信も手にした。「走れ」そして「走りながら素早く考えろ」はオシム前監督の助言だ◆「リスクを負わぬ者に勝利なし」というのもある。25日が楽しみだ。

2010年6月21日13時45分  読売新聞)
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