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6月16日付 よみうり寸評

 「自分は死んでもいい。議政壇上で死ぬとしても、責任を全うしたい」城山三郎さんの小説「男子の本懐」に出てくる、昭和初期の宰相、浜口雄幸の言葉だ◆狙撃されて死線をさまよい、命の保証はできぬと医師から止められたにもかかわらず、野党に約束した国会への登院を果たす。昭和6年3月のこと。浜口はその後再三、答弁にも立った◆終盤に首相交代という波乱があった第174通常国会。会期は延長されることなく、きょう閉会する。菅首相は野党との審議時間を確保する道を選ばなかった◆支持率が回復した今のうちに国会を閉じ、早く参院選に入りたいという思惑が透けて見える◆自らの資金管理団体を巡る土地購入疑惑で、政治不信を招いた民主党の小沢一郎前幹事長。結局、国会で何ら説明しなかった◆「国民はお金がかかることを責めてるのではなく、収支の不明朗さに怒っているんだと思います」。19年前、月刊誌での城山さんとの対談で、当時、自民党幹事長だった小沢氏は、そう語っていた。

2010年6月16日14時01分  読売新聞)
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